第7回 東京国際合唱コンクール 開催規定 変更箇所
第7回 東京国際合唱コンクールの開催にあたり、開催規程の見直しを行うことと致しました。
大きな変更箇所は以下となります。
1.予選応募期間の変更
2023年11月1日~2023年12月31日
→ 2024年10月28日~2024年12月25日
2.部門構成の変更
カテゴリーV:映像作品部門 → 廃止
3.審査方法
カテゴリー B:シニア部門
出場メンバーの平均年齢に応じて、最終的な得点に以下の点数を加算するものとする。
入賞の判断は、加算後の点数をもって行う。
平均年齢
65歳未満 :加点なし
65歳以上 70歳未満 :2点加算
70歳以上 75歳未満 :4点加算
75歳以上 80歳未満 :6点加算
80歳以上 85歳未満 :8点加算
85歳以上 :10点加算
第7回 東京国際合唱コンクール
開催規程
1. 目的
このコンクールは、合唱音楽の振興と発展、および、国際交流の場として文化に寄与するために行われる。
2. 参加者
全ての出演合唱団は、アマチュア合唱団であること。ただし、指揮者と伴奏者はその限りでない。また、職業音楽家、音楽教員などがアマチュア合唱団の中で歌手として演奏に携わることについては、当コンクールはこれを禁じない。
3. 部門構成
このコンクールは、以下の部門で構成される。
(1)カテゴリー A-1:児童合唱部門(13歳以下)
(2)カテゴリー A-2:児童合唱部門(18歳以下)
(3)カテゴリー B:シニア部門
(4)カテゴリー S:学校合唱部部門
(5)カテゴリー C:ユース部門(28歳以下)
(6)カテゴリー D:室内合唱部門
(7)カテゴリー E:同声合唱部門
(8)カテゴリー F:混声合唱部門
(9)カテゴリー G:現代音楽部門
(10)カテゴリー H:フォルクロア部門
4. 人数および年齢制限
各カテゴリーの出場人数は、次のとおりである。すべて、指揮者、伴奏者を除く。
(1)【カテゴリー A-1 :児童合唱部門(13歳以下)】
16人以上。コンクール本選出場日が13歳以下であること。高声部の同声合唱であること。
(2)【カテゴリー A-2 :児童合唱部門(18歳以下)】
16人以上。コンクール本選出場日が18歳以下であること。 高声部の同声合唱であること。
(3)【カテゴリー B:シニア部門】
16人以上。コンクール本選出場日が50歳以上、さらにメンバーの平均年齢が60歳以上であること。混声、女声、男声を問わない。
(4) 【カテゴリーS:学校合唱部部門】
16人以上。小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校など、学校単位の合唱団であること。児童(同声)、混声、女声、男声を問わない。
(5)【カテゴリー C:ユース部門】
16人以上。コンクール本選出場日が28歳以下であること。混声、女声、男声を問わない。
(6)【カテゴリー D:室内合唱部門】
12人以上24人以下の合唱団。年齢、混声、女声、男声を問わない。
(7)【カテゴリー E:同声合唱部門】
12人以上の女声、または男声合唱団。年齢は問わない。
(8)【カテゴリー F:混声合唱部門】
20人以上の混声合唱団。年齢は問わない。
(9)【カテゴリー G:現代音楽部門】
12人以上。年齢、混声、女声、男声、児童を問わない。
(10)【カテゴリー H:フォルクロア部門】
12人以上。年齢、混声、女声、男声、児童を問わない。
5. 演奏曲および演奏時間
演奏曲、演奏時間の規程は以下のとおりである。1つの合唱団は、3つのカテゴリーまで出場可能である。
(1)【カテゴリー A-1:児童合唱部門(13歳以下)】
課題曲:松下 耕 作曲(新作)
課題曲を含むプログラム。
演奏曲数は自由。課題曲の他に少なくとも1曲は無伴奏の曲を演奏すること。他の曲は、いかなる伴奏楽器を使っても良い。
演奏時間は、曲間を含み12分00秒以下であること。
(2)【カテゴリー A-2:児童合唱部門(18歳以下)】
a, 課題曲: 丸尾 喜久子 作曲(新作)
b,自国の作曲家による、1945年以降に作曲された作品
a,bの曲を含むプログラム。
演奏曲数は3曲以上。
課題曲は無伴奏。課題曲以外の演奏曲は、いかなる伴奏楽器を使っても良い。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(3)【カテゴリー B:シニア部門】
各合唱団が自由に選曲した作品を演奏する。課題曲の設定はない。
演奏曲数は自由。全ての曲で、いかなる伴奏楽器を使っても良い。
演奏時間は、曲間を含み10分00秒以下であること。
(4)【カテゴリー S:学校合唱部部門】
a, 課題曲:綿引 浩太郎 作曲(新作)
b,自国の作曲家による、1945年以降に作曲された作品
a,bの曲を含むプログラム。
演奏曲数は3曲以上。
課題曲以外の演奏曲は、いかなる伴奏楽器を使っても良い。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(5)【カテゴリー C:ユース部門】
a, 課題曲:綿引 浩太郎 作曲(新作)
b, ルネサンス・バロック時代の作品(女声、男声合唱の場合は、混声を同声に編曲されたものでも可)またはロマン派の作品
a,bの曲を含むプログラム。bは、無伴奏で演奏すること。
演奏曲数は3曲以上。
上記以外の演奏曲について、ピアノなど調律楽器の伴奏付きの楽曲は1曲のみ演奏可。
無音程打楽器、およびボディーパーカッション付加は自由である。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(6)【カテゴリー D:室内合唱部門】
a, 課題曲:松本 望 作曲(新作)
b, ルネサンス・バロック時代の作品(女声、男声合唱の場合は、混声を同声に編曲されたものでも可)
a,bの曲を含むプログラム。bの曲は無伴奏で演奏すること。
演奏曲数3曲以上。
演奏する場合の、上記以外の演奏曲について、ピアノなど調律楽器の伴奏付きの楽曲は1曲のみ演奏可。
無音程打楽器、およびボディーパーカッション付加は自由である。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(7)【カテゴリー E:同声合唱部門】
a, 課題曲:新実 徳英 作曲(新作)
b, ルネサンス・バロック時代の作品(混声を同声に編曲されたものでも可)またはロマン派の作品
a,bの曲を含むプログラム。bのルネサンス・バロック作品は無伴奏で演奏すること。ロマン派の作品はピアノ伴奏付きの作品でも良い。
演奏曲数は3曲以上。
上記以外の演奏曲について、ピアノなど調律楽器の伴奏付きの楽曲は1曲のみ演奏可。
無音程打楽器、およびボディーパーカッション付加は自由である。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(8)【カテゴリー F:混声合唱部門】
a, 課題曲:新実 徳英 作曲(新作)
b, ルネサンス・バロック時代の作品、またはロマン派の作品
a,bの曲を含むプログラム。bの曲は無伴奏で演奏すること。
演奏曲数は3曲以上。
上記以外の演奏曲について、ピアノなど調律楽器の伴奏付きの楽曲は1曲のみ演奏可。
無音程打楽器、およびボディーパーカッション付加は自由である。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(9)【カテゴリー G:現代音楽部門】
課題曲:Cumulus(作曲:Sze Ying CHAN、約3分)
課題曲を含むプログラム。
課題曲以外に演奏する曲は、1960年以降に作曲された作品であること。
演奏曲数は自由。
課題曲以外の演奏曲について、ピアノなど調律楽器の伴奏付きの楽曲は1曲のみ演奏可。
無音程打楽器、およびボディーパーカッション付加は自由である。
演奏時間は、曲間を含み9分00秒以上12分00秒以下であること。
(10)【カテゴリー H:フォルクロア部門】
自国、または自国周辺地域、または自国文化圏の民族的な音楽、または民族的な題材によって作曲、編曲された作品を演奏する。
演奏曲数は自由。伴奏楽器など、一切自由。
演奏時間は、曲間を含み7分00秒以上10分00秒以下であること。
なお、このカテゴリーからのグランプリコンクール出場はないが、優れた合唱団には観客賞が与えられる。
【全てのカテゴリーに共通のルール】
a, 演奏時間が満たない、またはオーバーした場合、10秒ごとにその団体の総合得点から3点ずつ減点される。
b, 課題曲は、演奏曲目中何曲目に演奏しても良い。
c, コンクール主催者は、グランドピアノ1台(ピッチA=442Hz)を用意する。内部奏法などの特殊奏法は不可とする。
d, 拍手は各団体のパフォーマンスの最初と最後だけとする。入退場の時間は演奏時間に含まれない。
【作曲年代についての定義】
① ルネサンス・バロック時代の作品
ルネサンス:生誕年がおおよそ西暦1400年から1600年の作曲家の作品。
ルネサンスの作曲家の例:
Guillaume Dufay, Johannes Ockeghem, Josquin Des Prés, Heinrich Isaac, Jacob Obrecht, Antoine Brumel, Adrian Willaert, Clemens non Papa, Orlando di Lasso, Clément Janequin, Jacques Arcadelt, John Dunstable, John Taverner, Thomas Tallis, William Byrd, Thomas Morley, John Dowland, John Wilbye, Thomas Weelkes, Orlando Gibbons, Cristóbal de Morales, Francisco Guerrero, Tomas Luis de Victoria, Costanzo Festa, Giovanni Pierluigi da Palestrina, Giulio Caccini, Luca Marenzio, Giovanni Gabrieli,
Carlo Gesualdo, Claudio Monteverdi, Adriano Banchieri, Jacobus Gallus, Hans Leo Hassler, Michael Praetorius など
バロック:16世紀末から18世紀初頭の作曲家の作品。
バロック時代の作曲家の例:
Giulio Caccini, Giovanni Gabrieli, Claudio Monteverdi, Adriano Banchieri, Michael Praetorius, Gregorio Allegri, Orlando Gibbons, Heinrich Schütz, Henry Purcell, Johann Sebastian Bach, Georg Friedrich Händelなど
② ロマン派の作品 生誕年がおおよそ18世紀末から19世紀末の作曲家の作品。
6. グランプリコンクール
フォルクロア部門、映像作品部門を除く、各カテゴリーで最高点を獲得した団体、または審査員が推薦した団体は、最終日に行われる“グランプリコンクール”に出場し、その中から1団体のグランプリが選出される。各合唱団は、カテゴリーのレパートリーと共に、グランプリコンクールのプログラムもあらかじめ主催者に提出しなければならない。グランプリコンクールで演奏する曲目は2曲。時代、伴奏楽器の有無など自由。本選で演奏した曲を1曲演奏しても良い。
グランプリコンクールの規程演奏時間は、純演奏時間で10分以下(曲間を含まない)である。グランプリコンクールは、曲間での聴衆の拍手を認める。拍手の時間(曲間)は、計時を停止する。純演奏時間がオーバーした際には失格となる。
7. 予選
予選は、合唱団により提出された音源を、芸術委員会が聴いて音源審査を行う。予選には、2024年以降に録音された演奏2曲の音源を提出する。曲の選択は自由。予選を通過した合唱団が、コンクール本選、東京での演奏審査に出場できる。予選審査は1回。2025年1月上旬に行う。結果は2025年1月下旬に、電子メールにて各合唱団に知らされる。
この結果通知と共に、オフィシャルな招待状と出演同意書がメールにて送付される。
8. 審査員
東京国際合唱コンクール芸術委員会は、6名の国際審査員、および1名の国内審査員を決定し、委嘱する。審査員の決定は最終的であり、いかなる理由があろうともその結果は絶対的であり、覆ることはない。
2025年に行われる、第7回コンクールの審査員団は、次の7名である。
テオドーラ・パブロヴィッチ(指揮者・ブルガリア) / Theodora PAVLOVITCH(Conductor, Bulgaria)
ヴィタウタス・ミシュキニス(作曲家、指揮者・リトアニア) / Vytautas MIŠKINIS (Composer/Conductor, Lithuania)
パール・シャンクァン(指揮者・アメリカ) / Pearl SHANGKUAN (Conductor, United States)
パク・シンファ(指揮者・韓国) / ShinHwa PARK (Conductor, Korea)
ジェニファー・タム(指揮者・シンガポール) / Jennifer THAM (Conductor, Singapore)
マルガレーテ・エク(指揮者・ノルウェー) / Margrethe EK (Conductor, Norway)
清水 敬一(指揮者・日本) / Keiiti SIMIZU (Conductor, Japan)
9. 審査方法
【カテゴリーA-1,A-2,B,S,C,D,E,F,G】
本選では、審査員は、それぞれの合唱団のパフォーマンスに対し、次のカテゴリーの観点からそれぞれ100点法で採点し、その平均点が最終的な評価となる。
《テクニカルエレメンツ[TES]》 100点(以下の4項目の平均点)
1.音程(100) 2.リズム感(100) 3.演奏解釈(様式感)(100) 4.発声および声のブレンド(100)
《アーティスティックインプレッション[AIS]》(演奏プログラムに対する評価も含まれる)100点
テクニカルエレメンツは、各エレメントの平均点である。(最高点100点)。アーティスティックインプレッションはパフォーマンス全体に対し与えられる(最高点100点)。TESとAISの点を足し、2で割った点数が、1人の審査員の1団体への評価となる。
7人の審査員の評価のうち、最高点と最低点を除き、他の5人の評価の平均点が最終的な得点となる。
【カテゴリー B】
出場団体の平均年齢に応じて、審査の平均点に以下の点数を加算するものとする。
入賞の判断は、加算後の点数をもって行う。
平均年齢
65歳未満 :加点なし
65歳以上 70歳未満 :2点加算
70歳以上 75歳未満 :4点加算
75歳以上 80歳未満 :6点加算
80歳以上 85歳未満 :8点加算
85歳以上 :10点加算
【カテゴリーH】
テクニカルエレメンツは評価せず、アーティスティックインプレッションのみ100点法により評価される。
7人の審査員の評価のうち、最高点と最低点を除き、他の5人の評価の平均点が最終的な得点となる。
10. 賞
合唱団が獲得した得点により、85点以上の団体に金賞、75点以上の団体に銀賞、65点以上の団体に銅賞が、それぞれ与えられる。
さらに、カテゴリーごとに1位、2位、3位が発表される。
また、その他に、以下の賞が与えられる。
最優秀指揮者(Best Conductor)賞
最優秀演奏解釈賞(Best Interpretation Prize)
[最優秀ルネサンス・バロック(もしくはロマン派)作品演奏賞]
最優秀現代音楽演奏解釈賞
ビッグウェーブ賞(Big Wave Award)
[最も将来性があると期待される合唱団に送られる賞]
本選の各審査員の点数と、講評(5名分)は、各合唱団にグランプリコンクール後に伝達される。
グランプリコンクールで1位となった合唱団は、総合グランプリが与えられ、ポーランド・クラコフで開催される第4回世界合唱選手権大会 (World Choral Championship) への出場権が与えられる。
11. 賞金および賞品
各カテゴリー1位…50,000円
グランプリ…500,000円
本選に出場した全ての合唱団には、参加賞の賞状を授与。
入賞団体には、賞状を授与。
金賞の団体には、賞状およびトロフィーを授与。
グランプリ団体には、賞状および特別製トロフィーを授与。
12. コンクール以外の演奏機会
海外よりこのコンクールに出場する合唱団、および場合によっては一部の国内合唱団は、希望があれば、コンクールの他に、コンクール会場周辺、および近郊で行われる様々なコンサートに出場することができる。
13. 参加費用
【予選登録料】
1団体につき5,000円
【本選登録料】
1カテゴリーにつき50,000円
1つの合唱団は、3つのカテゴリーまで出場希望可能である。
予選審査通過後のカテゴリー変更は認めない。
【本選参加費】
メンバー1人当たり5,000円
※渡航費・滞在費等コンクールに参加するためにかかる費用は全て参加者が負担する。
ただし、芸術委員会が特に優秀と判断した団体には渡航についてサポートを行う用意がある。(10万円~20万円相当)
14. 禁止事項
-
審査員が指導者として関わっている合唱団は出場できない。
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本選出場合唱団は、予選通過後から、このコンクールのすべてのプログラムが終了するまで、審査員との接触を禁ずる。
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コンクール当日まで、カテゴリーG以外の課題曲の演奏を禁ずる。
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2部門以上に出場する合唱団は、演奏曲目を重複してはならない。ただし、複数部門でグランプリに出場する合唱団のグランプリ演奏曲のプログラムは、同一で良い。
15. 応募期間
予選応募期間:2024年10月28日(火)〜2024年12月25日(水)
課題曲の楽譜についてのご案内
予選を通過した、カテゴリーA-1,A-2,S,C,D,E,F,Gに出場する合唱団は、課題曲の楽譜を、人数分(指揮者、関係者も含む)購入していただきます。本選登録の際、楽譜を販売します。販売は、一般社団法人 東京国際合唱機構が行います。楽譜の定価は、各曲550円(税込み)〜770円(税込み)程度となる予定です。
なお、楽譜はデータ(pdf)で販売します。
カテゴリーB、Hについては、課題曲はありませんので、購入の必要はありません。